“こころのレシピづくり講座”を開催しました
〜わたしの心のトリセツ〜
今回の豊かな暮らし講座では「クライシスプラン」に基づいた「こころの回復レシピづくり」というテーマで、開催いたしました。
“こころのレシピ”とは、しんどい時の自分のサインに気づき、どうやって自分を助けるかをまとめた“自分のトリセツ”のようなもの。
講座では、参加者のみなさんからたくさんの意見が出て、 ホワイトボードがいっぱいになるほどでした。
🌿 身体のサイン
まずは「どんなときにしんどさに気づく?」をテーマにしたワーク。
ここに気づけることが最初の大きなポイントになってきます。
みなさんからはこんな声がありました👇
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だるくなる、体が重くなる
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頭がぼーっとする
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トイレが近くなる
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あちこちが痛くなってくる
普段何気なく過ぎてしまう変化も、こうして改めて振り返り、言語化すると「自分のサイン」がみえてきます。
🌼 気分のサイン
続いて、心の変化について。
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怒りっぽくなる
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涙が出やすくなる
- なんとなくそわそわして落ち着かない
気持ちの変化に早く気づけると、悪化を防ぐ行動につなげやすくなります。
☕ 行動のサイン
「つらい時の行動のクセ」も、みんなで出し合いました。
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誰とも話したくなくなる
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テレビに逃げたくなる
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シャワーがしんどくなる
何を避けがちか、何に逃げるかなど、実際の行動にもヒントがたくさんあります。
🍀 自分でできること
ここからは“回復レシピ”をひとりずつ作りました
正解はなく、自分だけのオリジナル回復レシピで大丈夫だと伝えるとみんな真剣な面持ちで、自分を振り返りながら書き出していました。
まずは「自分でできること」。
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よく寝る、よく食べる
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深呼吸してデトックスする
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ちゃんと布団で休む
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お風呂に入る
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好きな音楽を聴く
日常の中で取り入れられるものが多く、すぐに実践できるアイデアばかりでした。
それいいね!と他のメンバーの意見を取り入れてる方もいました。
💛 周りの人にしてほしいこと
自分だけで頑張らなくていい。
「誰かにしてほしいサポート」も大切なレシピ。
『人にこうしてほしいというのを今まで考えたことがなかった』という意見もある中、みんな一人では生きていけないから頼ることも大切だよと話し、書いてもらいました。
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自分の話を否定しないで聞いてほしい
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話をきいてほしい
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一緒にいてほしい
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お手伝いしてほしい
- ただただそばにいてほしい
人に頼ることも、回復の大事なステップです。
🚫 やらないほうがいいこと
最後は「避けたほうがいい行動」について。
しんどい時こそ“しないことリスト”は役に立ちます。
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感情にまかせて動く
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思い詰めすぎる
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無理に人と会う
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夜更かし
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時間を決めずにスマホを見続ける
“やらない選択”が自分を守ることにつながるという気づきもありました。
✨ おわりに
今回のワークは、みなさんの意見が一人ひとり自分にしっかりと向き合っていて
**「自分を大切にする時間」**となっていました。 感想を聞くと、「改めて自分のことを振り返って、もっとこうしていきたいという気持ちになった」「もうしんどいが故に後悔する行動をしたくないから、今日のことを思い出していこうと思う」といった言葉を聞く事ができました。
これから先、過ごしていく中でしんどくなったときは、今日つくった「こころの回復レシピ」を開いてちょっと自分に優しくなれる。そんな風になっていけばいいなと思います。
リカバリーセンターかなでではこれからも、セルフケアに役立つ講座や、安心して気持ちを話せる場を大切にしていきます。



