神戸市西区 生活訓練事業所リカバリーセンターかなで ピアスタッフが届けるリカバリーストーリー 1/4

私のリカバリーストーリー その1

ゆみこ

はじめまして。私はかなでのピアスタッフとして働いているゆみこと申します。私は、26歳の時に仕事場の上司のパワハラいじめで統合失調症になりました。自傷行為や家族への暴力、ひきこもりなどがあり入院を5~6回繰り返しました。私がこの病気になって苦しかった事は、家族に迷惑をかけた事です。母と妹は私の支離滅裂な行為で疲れきっていました。自分の一番大切な家族を傷つけてしまった事は、私の一番の苦しみでした。私は、病気になる前は、ちゃきちゃきとした性格でした。でも病気になってからは行動がスローになって、物覚えや理解力、行動力が格段に落ちました。入退院を繰り返し、ある看護師さんの「ありがとうとごめんなさいが言えれば人間は生きていけるんだよ。」と言われたことが、私の中で、大きく響きました。そしてデイケアの人間関係でいつも入院していた私ですが友人に、「デイケアは治療の場なんだよ。そこでしんどくなっていたら意味ないよ。」という言葉に「はっ!」としました。そして私は現在体調の波はありつつも7年間入院していません。デイケアに通いだして数年が過ぎ、B型作業所に通ってみないかとデイの担当スタッフさんからアドバイスを受けました。色々な作業所に見学に行き、ピアの仕事をさせてもらえる作業所を選びました。ピアサポーターとは、入院している患者さんや医療従事者の方に自分の体験を話したり、退院支援をしたりするお仕事です。私は、この活動を通してとても成長することができました。私の話を聞きたいと仰ってくださる患者さんや、主治医が私のピアの様子を見に来てくれていつも診察では、マイナスの事しか言わない私が、別人のように見えたと仰ってくださりました。作業所では軽作業の仕事が多いのですが、ピアのお仕事もさせて頂いています。現在は、コロナの影響で、お仕事が減っていますが、私はピアのお仕事を通してたくさんの人の事を学びました。

→次回、かなでに働くようになったきかっけ に続く

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