職員の効率的な働き方を考える 〜支援の質と働きやすさを両立するために〜
私たちの事業所、一般社団法人かなでは設立から5年目を迎え、まもなく新しい施設もオープンし、さらにこれから新規事業展開も見据えています。
今こそ「職員の効率的な働き方」を見直し、支援の質と働きやすさを両立できる仕組みづくりが必要です。
今、私たちの業務で滞りやすいこと
日々の支援や運営の中で、次のような業務が後回しになりがちです。
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情報共有の時間不足
限られた場で後日対応になりやすい。 -
記録・支援計画
集中力とまとまった時間が求められる。 -
分担しづらい業務
請求・送迎・外部連携など一部の職員に負担が集中。 -
優先度の低い重要業務
SNSやブログ更新が遅れやすい。
こうした「滞りポイント」を放置すると、支援の質やチームワークに影響を与えかねません。
「後回し」業務に取り組む工夫
そこで、業務の効率化と整理のために次の工夫を取り入れています。
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時間枠の確保
週1回でも定期的に業務時間を確保。 -
集中環境の整備
マルチタスクを避け、集中できる環境を整える。 -
テンプレート活用
日々のメモやフォーマットを蓄積し、すぐ活用できる状態に。
活用しているツールと効果
ICTやAIツールを積極的に取り入れることで、職員の業務負担軽減や効率化につながっています。
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ノッタ:記録作成をサポート
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Knowbe:記録をチームで共有
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ChatGPT:文章の構成や要約を効率化
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マイコモン:手書き業務を削減・可視化
ツールを「道具」として使いこなすことで、支援本来の時間を確保できています。
効率化は目的ではなく、手段である
大切なのは「効率化そのもの」が目的ではないということです。
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支援の質と職員の働きやすさの両立が本質
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業務の棚卸しを進め、見える化すること
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気づきと工夫をチームで共有し、文化として根付かせること
この考え方が、職員のモチベーションや利用者支援の質を高める土台になります。
これからの取り組み
今後は次のような取り組みを進めていきます。
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支援の質と働きやすさを両立する文化づくり
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業務の優先順位を見直し、任せられる部分を明確化
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業務目的の可視化による負担の整理
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気づきと工夫を共有する場の定期開催
まとめ
職員の効率的な働き方は、単なる業務改善ではなく、支援の質を高めるための重要な基盤です。
「効率化=目的」ではなく、「効率化=手段」ととらえることで、働きやすさと利用者支援の向上を同時に実現できます。
これからも一般社団法人かなででは、一人ひとりの職員の質を高めつつ業務効率化に取り組み、よりよい支援を続けてまいります。