12月11日 リカバリーセンターかなででは、
毎月恒例のレクリエーション 「豊かな暮らし講座」 を実施しました。
「豊かな暮らし」と聞いて、どんなことを思い浮かべますか。
忙しい毎日の中で、
自分の暮らしや気持ちを振り返る時間は、意外と少ないかもしれません。
豊かな暮らし講座は、
人との関わりや日々の気持ちに目を向けながら、
今の自分を知り、整えるための時間 として毎月行っています。
今回のテーマは
「一人では生きていない 〜関わりとエネルギー、自分を整える術〜」 です。
◎ 安心して参加できる場づくりから
講座のはじめに、参加者みんなで確認したのは
「安心して参加できる場であること」。
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人を否定しない
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自分を責めない
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話したくないことは無理に話さなくてOK
あなたは安心して話せる場所はありますか?
かなででは、その“安心感”をとても大切にしています。
◎ 豊かな暮らしを支える、いくつかの要素
講座ではまず、
「豊かな暮らし」を構成するさまざまな要素について考えました。
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物質的な豊かさ(収入・食事・住まいなど)
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精神的な豊かさ(心の安定・趣味・自己実現)
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人間関係の豊かさ(家族・友人・仲間・相談できる人)
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社会とのつながり(地域活動・社会参加)
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健康面の豊かさ(心と体の健康)
どれか一つだけではなく、
これらが重なり合うことで、日々の安心や満足感につながっていきます。
◎ 人との関わりの中で行き来する「エネルギー」
人は一人で生きているようで、
実は多くの関わりの中で生活しています。
その中で、
元気・安心・やる気・前向きな気持ちなど、
さまざまなエネルギーが行き来しています。
日常の何気ない関わりが、
誰かの支えになっていることも少なくありません。
◎ グループワーク① もらったこと・与えたこと
グループワーク①では、
最近の出来事を振り返りながら
「自分がもらったこと」「自分が誰かに渡していたこと」 を書き出しました。
特別な出来事ではなく、
日常の中の小さな関わりが多く挙がり、
改めて人とのつながりを実感する時間となりました。
| もらったこと | 与えたこと |
|---|---|
| ごはんを準備してもらった | 冗談を言って場を和ませた |
| メンバーや友人がタバコをやめてくれて安心した | スタッフに丁寧な言葉を使うよう心がけた |
| ジュースを買いたいときにお小遣いをもらった | 悩みを聞いてあげた |
| レシピを教えてもらった | オススメの本や音楽を紹介した |
| 植物の育て方を教えてもらった | 分からないことを教えてあげた |
◎ 関わりがあるからこそ、疲れることもある
人との関わりは、
元気や安心をもたらす一方で、
疲れやストレスにつながることもあります。
そこで大切になるのが、
自分を整える力=コーピング です。
◎ グループワーク② 自分なりの整え方を見つける
後半のワークでは、
疲れたときや落ち込んだときに、
自分はどのように回復しているかを振り返りました。
深呼吸、散歩、音楽、信頼できる人に話すなど、
小さな工夫でも十分なコーピングになります。
「正しい・間違いはない」
「自分に合っていることが一番大切」
というメッセージを共有しながら進めました。
◎ 豊かな暮らし講座は、立ち止まるための時間
豊かな暮らし講座は、
何かを「できるようになる」ことを目指す場ではありません。
日々の中で少し立ち止まり、
今の自分を振り返り、
無理をしすぎていないかに気づくための時間です。
◎ 見学・体験は随時受付中です
リカバリーセンターかなで(神戸市西区・垂水区)では、
生活訓練(自立訓練)、就労継続支援B型、グループホームを通して、
安心して過ごせる居場所づくりを行っています。
今回のような講座やレクリエーションに興味のある方は、
ぜひお気軽に見学・体験にお越しください。


